案件概要を簡易・抽象的にまとめ、買い手候補に初期配布するマーケティング資料。守秘契約締結前に配布され、興味喚起と案件への導入促進が狙い。魅力的な表現や迅速な送付がマッチング効率化の鍵となる。
ティーザー(Teaser)とは?
M&A案件の初期アプローチで重要なマーケティング資料
1. ティーザー(Teaser)とは?
**ティーザー(Teaser)**とは、M&Aや事業譲渡などの取引において、案件概要を簡易・抽象的にまとめたマーケティング資料です。
主に買い手候補や投資家に対して、初期段階で配布され、案件への興味喚起・導入促進を目的としています。
2. ティーザーの位置づけと特徴
- 守秘義務契約(NDA)締結前に送付
- 対象企業名や細かな数値は伏せ、省略した形式
 
- 極力抽象的・簡潔な内容
- 業種・規模・成長性・ビジネスモデル・譲渡理由などの概要のみ記載
 
- 案件への興味・関心を効率的に喚起
- 受け手が「詳しい情報をもっと知りたい」と思う仕掛け
 
3. ティーザーの主な記載内容
- 事業分野・所在地・規模(売上目安など)
- ビジネスモデルや強みの概要
- 譲渡理由や今後の展望
- 成長可能性・市場環境の特長
- 初期的な希望譲渡条件
※具体的な社名・ブランド名・詳細数値は非開示(曖昧に記載)
4. ティーザー活用のメリット・注意点
メリット
- 秘密保持前に幅広い候補と効率的なマッチングができる
- 案件の魅力を短時間で訴求できる
- 関心の高い買い手だけを次のステップ(NDA・詳細資料提示)に引き込める
注意点
- 情報漏洩リスクや守秘性への細心の配慮が必要
- 魅力的な表現・適切な抽象度と具体性のバランス
- 迅速な送付・候補へのフォロー体制がマッチング効率化の鍵
5. ティーザー作成・運用のポイント
- 短く、わかりやすく、魅力的にまとめる
- 守秘事項が徹底されているかチェック
- 主要候補への迅速配布と効率的な意思確認
6. まとめ
**ティーザー(Teaser)**は、M&Aの初期段階において買い手候補とのマッチングを加速する重要なマーケティングツールです。案件の魅力を的確に伝えつつも守秘性を保ち、関心を引き出す資料設計・運用が成功の鍵となります。
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Supervision この用語の監修者
										慶應義塾大学経済学部在学中の2006年、公認会計士二次試験に合格。2007年、あずさ監査法人に入社。
入社後10年超に亘り、IPO部門、パブリックセクターにて主に監査、IPOアドバイザリー等に従事
2018年よりオリックス事業投資本部にてPE投資(ソーシング、オリジネーション、エグゼキューション、PMI、Exit)に従事。
2020年以降は、複数の投資先役員として、投資先支援に従事。2023年末、主要支援投資先をExit。
2024年、Blue Works M&A㈱ 設立									
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